本のページなんかぢゃ,狭すぎる。
quote:新たに仕入れる本が,全然ない大学の図書館もある。ユタの図書館では,9万冊もの本以外に,オンラインデータの収集を新しい図書館システムの基として始めた。「図書館はまだ物理的な本の収集に焦点を合わせているが,それがすべてではなくなっている」とペンシルバニア州立大学の指導官は云う。アリゾナの公立高校では,生徒に本の教科書をまったく供給しなくなった。生徒はオンラインのパソコンで,宿題をこなす。「図書館は情報を集めた場所だった。そして,本は単に情報をパッケージする一手段だった。だが,いまではより詳しい情報は,オンラインでパッケージされている」とはユタの図書館のアシュクロフトさん。
過去記事で十分に思い知ったけど,もう,本というもの自体,必要ないのだ。これは別に先走った発言ではない。出版社も要らないし,本屋も要らない。それらにはもう,存在価値などカケラもない。大学の図書館は,集積する情報として本以外を集め始めている。そうすることで,学生は必要な情報をより素早く探し出すことができる。記事にあるが,本のハリー・ポッターを読む学生はたくさんいる。だが,いまの学生はそこからオンラインで活動を始める。ブログに考えを記し,必要なものは共有する。結局そうするのなら,最初からオンラインにあってもなにも変わらず,その方が,スマートだ。
“ずっと本ばかりを読んでいた。本棚にはあふれるほどの本が並び,その背表紙の色合いが気になったりもしていた。でも高校生になって,恋をしてわかった。本には,文字しかないのだと。わたしの気持ちを表しているような本は一冊もなく,この気持ちを本として表すことなんてできないと思い知らされた。世界は本のなかにはない。でも,彼とのメールでの言葉のやり取りには,おさえる気持ちとおさえられない気持ちが満ちていた。わたしの世界は,そこにある。だからわたしは,ネットワークのページだけで生きていけばよくなった。そして,すべての本を,ゴミ箱に投げ込んだ”。
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